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今回は、電子出版一筋のボイジャー、萩野社長です。1992年に米国のボイジャー社と提携して設立。
自社開発の電子書籍フォーマット「ドットブック(.book)」、電子本ビューア「ティータイム(T-Time)」などをはじめとしたソフト開発や出版プロデュ-スを手掛けている。携帯電子書籍リーダー「BookSurfing」は圧倒的なシェアを誇っており、日本の電子出版における先駆者である社長に、10年以上出展してきた理由、成功の秘訣などさまざまな質問をぶつけてきました。
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■ TIBFで存在を明かす
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- TIBFに出展したきっかけは?
萩野 : 98年に僕らはT-Timeを完全に出版流通を通してマーケティングした訳です。T-Timeというソフトも、CD‐ROMだけど本の格好をさせて、本屋さんの店頭で売りました。それで、もうパソコンソフトじゃないんだ、本という形でやっていくんだと。だったらブックフェアだよね、という感じで出展を始めたんです。
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- 十数年間継続して出展いただいている目的と意義は?
萩野 : やはり毎年、「ボイジャーどこにいる?」というふうに訪ねてくる人がいるわけですよ。存在を明かす、ということかな。電子出版というのは、長い間決していい時期はなかったですからね。いつなくなってもおかしくない状態だったわけです。だからこそ歯を食いしばって、そこに出て行って、永続的に一貫したメッセージを訴えかけることが戦略的に大事なことだったんです。パブリッシングというもの自体が変化していくんだよと、メッセージを流しているのですから。そういうことで、ボイジャーブランドというのを浸透させるということには貢献したわけですよ。長い間の出展というのがね。
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■ 出展してありとあらゆる商売をしました
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- 今までの具体的な出展効果はどんなものですか?
萩野 : ありとあらゆる商売をしましたからね。まず出版社に対しては、なんかボイジャーが大きな出版社とやっているぞ、ということを示しました。ブックフェアをきっかけに講談社との関係は、非常に強くなったでしょう。講談社、新潮社、この人たちはドットブック(※注1)を積極的に支持してくれてやってきてくれました。それからインプレスもパートナーとなってくれました。
電子出版というのはどうしても道具がいるんですよね、コンピュータがらみの見るためのデバイスがいるわけです。デバイスメーカーとしてはソニー、東芝、松下、それからNECですかね。ありとあらゆるメーカーとの商談はやりました。そこで僕らのT-Timeのビューワーのライセンスをしたり、ソフトウエアを相手側のデバイスにバンドル(ある製品に別の製品を付属して販売、あるいは配布する)させるビジネスは非常に成功裏にやったと思いますね。
あと海外関係の人とかいらっしゃるし、そういう意味では台湾のメーカーとか韓国のメーカーとか今だにずっと付き合っていますよね。これはまだ実現してないんだけど、台湾の会社で中国本土の民間伝統芸術に関して相当な情報というかデータを電子出版をしようということで話が進んでいるんですよ。
とにかく出展して、色々ライター、作家、それからマスコミ関係、そういう方々からの何というか注目度というのはものすごく上がったわけです。なんか妙なことをやっているから、目を向けるわけですよね。テレビ、ニュースで放送されるだとか、その取材を機会にまたいらして記事に書いてくれるとか。そういうことがやっぱりすごく大きな力だったですよね。
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注1:ドットブック(.book): ボイジャーが2000年に発表した電子書籍のフォーマット形式。縦組みやふりがな、ルビなど日本語特有の表示方法にも対応し、読みやすく表示できるのが特徴。 |
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■ ボイジャー出展ブースが一つの場の意味を持ち始める
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- 今までどういうご準備を出展の前になさってきたのでしょうか?
萩野 : もちろんパンフレットとかそういうのもやるんですけど、うちの場合はプレゼンのスピーカーの方を非常に重要に考えてます。どんなに良い話であろうとも、やはり私たちが自分の話をすれば宣伝にすぎないわけですよ。だからお話いただくスピーカーの力によって客観性が出るわけですね。
それと、毎年毎年来る人たちの顧客情報を我々が持っているわけですから、その顧客に対しては、前もって一斉に今年はこういうことをやる、誰がくる、そういうことを告知するのです。苦しい中でも毎年毎年やっていると、これを一つの楽しみにしてくださる人もいるんです。だからボイジャーのブースで落ち合うとか、待ち合わせるとか、そういうようなことまで出てくるんですね。一つの場としての意味を、広場としての意味をだんだんだんだん持ってくるようになったのです。
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■ 電子出版に朝日がさしてきた!
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- 今年の七月のブックフェアの出展の内容は?
萩野 : とにかく今年は、いわゆる電子出版にとっては非常に嬉しい年というか、非常に朝日がさしてきている年だと思います。そういう時代の中で電子出版をこれから本当に本格的にやろうという人たちに対して、自分たちが今までに培ってきたノウハウだとか、そういうものを提供しようと、それでお互いにビジネスを成功していこうというのが今回の大きなテーマです。
電子出版が全然うまくいかないとき散々苦労してきて、今年、こんなに注目受けている年に出ないなんて、一番損じゃない?この年に出ないなんて、ほんと、もったいない。
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- 本日は、ありがとうございました。
ボイジャーHPにてTIBFへの取り組みを掲載
TIBF Report ⇒ http://www.voyager.co.jp/sokuho/index.html
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